ファクタリングの基本【仕組み・種類・メリット・デメリットを図で解説】

 

目次

ファクタリングとは

ファクタリングとは、会社の売掛金を売却し、現金化することで資金を調達する方法のことです。売掛金をファクタリング会社へ売却し、手数料を差し引いた金額を受け取ることによって、現金化することができます。

売掛金は債権の期日になれば現金化されるのですが、ファクタリングを利用すると入金予定日よりも早く現金化できるので、急いで資金が必要な際にとても助かるサービスです。

ファクタリングの仕組み

ファクタリングの仕組みを、図ともとに具体的にご説明しましょう。まずあなたが売掛先に商品を販売すると、売掛先はあなたに対して、入金をする義務(売掛債務)が発生します。逆にあなたは売掛先に対して、代金を受け取る権利(売掛債権)を得ます。

しかしあなたは売掛先に納品した商品を作るために、材料を仕入れているので、その材料費を支払わなくてはなりません。例えば材料費の支払日が2週間後で、売掛先の入金日が1ヶ月後だった場合、あなたは商品代金が入金される前に支払いを行わなくてはならなくなります。

会社に資金的な余裕があればそこから支払えますが、なければどこかで調達しなければならず、そのときに活用できるのがファクタリングです。

あなたがファクタリング会社と契約を結ぶと、ファクタリング会社はあなたから売掛債権を買い取り、債権分の金額をあなたに支払います。そして後日、売掛先からあなたに売掛金が支払われた時点で、そのお金をファクタリング会社に入金するという仕組みです。

ファクタリングの仕組みファクタリングの仕組み

ファクタリングと他の融資の違い

ファクタリング 手形割引 銀行融資 ABL融資
(動産・売掛金担保融資)
契約形態 売掛金買取 借入 借入 借入
現金化時期 即日~ 1週間前後 1~2ヶ月 数週間~1ヶ月
返済義務 不要 あり あり あり
調達金額 売掛金が上限 必要運転資金まで 必要運転資金まで 売掛金が上限
手数料 1~30% ~15% ~15% ~15%
償還請求 不要 あり 不要 不要
信用情報 影響なし 影響なし 影響あり 影響あり
担保・保証人 不要 不要 必要 全ての売掛金

手形割引との違い

ファクタリングと似た資金調達方法に、「手形割引」があります。手形割引とは、受取人(手形をもらう人)が、手形を担保にして銀行などから資金の融資を受ける方法のことです。

手形とは、受取人が指定した期日に現金を支払うことを約束するために、振出人(手形を発行する人)が発行する有価証券のことです。

「後で入金される予定の現金を、事前に受け取れる」という点では、ファクタリングと同じなのですが、違うのは手形割引に大きなリスクが伴う点です。
よく「手形が落ちなかった」というような話を聞くことがあると思いますが、これは手形の決済日に売掛先の債務不履行などによって銀行にお金が入らず、手形が不渡りになってしまうことです。不渡りになると、受取人は銀行からお金を請求されることとなります。

それに対してファクタリングは「売掛金買取」という契約形態なので、売掛先が債務不履行を起こしても、受取人に返済義務は発生しません。手形割引に比べて審査もスピーディなので、人気が高まっています。

ABL融資との違い

ファクタリングと似た資金調達の方法として、「ABL融資」もあります。ABL融資とは、売掛金や商品在庫などの流動資産を担保として、融資を受ける方法のことです。

ファクタリングに返済義務がないのに対して、ABLは手形と同じように融資なので、返済義務があります。利息はファクタリングよりも安い傾向にあるのですが、債務者の信用力がないと融資を受けるのは難しく、融資を受けるまでの期間もかなりかかります。

ファクタリングのメリット

最短即日で資金調達ができる

ファクタリングは手形割引やABL融資などに比べて、圧倒的に資金調達までのスピードが速く、最短で即日に資金を調達できます。

手形割引が1週間前後、ABL融資が数週間から1ヶ月ほどかかるので、速さにおいては圧倒的な違いがあります。

すぐに資金が必要な場合にとても便利で、売掛金を回収するまでの期間も長いので、キャッシュフローが悪化する危険性のある企業も利用できます。

財務状況に関わらず利用できる

ファクタリングは売掛債権の売買なので、利用する企業の経営状況が悪くても、売掛先がきちんと支払いをしてくれれば問題ありません。そのため、ファクタリング会社が重視するのは、利用者の信用力ではなく、売掛先の信用力です。

売掛先の信用力が高ければ、利用者は自社の財務状況に関わらず利用できる可能性が高いのが、ファクタリングのメリットのひとつです。

信用情報に影響しない

ファクタリングは融資ではないため、利用しても信用情報には残らず、自社の信用を守ることができます

融資を受けると会計上の負債が増えるので、以後の審査にも影響を与えますが、ファクタリングは売掛金が解消されるだけで、貸借対照表上の負債に影響を与えません。決算書に傷を付けずに済むのは、ファクタリングの大きなメリットといえます。

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ファクタリングのデメリット

手数料が高いことがある

そんなメリットの多いファクタリングにも、デメリットはあります。それは、手形割引やABL融資などに比べて、手数料が高い傾向にあることです。

手形割引やABL融資の手数料が、高くても15%以内なのに対して、ファクタリングは1%~30%と利率の幅が広く、企業によっては手数料が高くつくケースがあります。利用する際には、手数料の金額を確認し、納得した上で申し込みましょう。

ファクタリングは合法です

ファクタリングについて、金融庁が注意喚起を行っているため、「ファクタリングは違法ではないか?」と思っておられる方もいるかもしれません。

しかし、それは違いますので、ご安心ください。金融庁が問題にしているのは、個人向けの「給与ファクタリング」と事業者向けの「偽装ファクタリング」のことで、通常の事業者向けファクタリングには該当しません

偽装か否かを判断する際には、まず契約書の中に「債権譲渡契約(売買契約)」や「売り主が債権を買い戻す規定(買戻請求権)」「売掛金が回収できない場合に売主の負担で支払う規定(償還請求権)」の記載があることを確認しましょう。買取手数料が高過ぎる場合も、注意が必要です。

こうした問題のある業者でなければ、ファクタリングは安心して利用することができます。

ファクタリングの種類

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い

2社間ファクタリング

3社間ファクタリング

こちらでは2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いについて簡単にご紹介します。
それぞれについて、より詳細に知りたい方は「2社間と3社間ファクタリングのメリット・デメリット」をご覧ください。

2社間ファクタリング

ファクタリングには、大きく分けて「2社間ファクタリング」「3社間ファクタリング」があります。2社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング業者の2社間のみで行われる取引のことです。

利用者が売掛債権をファクタリング業者に売却すると、ファクタリング業者から利用者に売掛金分の金額が振り込まれます。売掛債権の期日に売掛先から利用者に売掛金が入金されたら、利用者はファクタリング業者に支払いをするという仕組みです。

3社間ファクタリングのように、売掛先から承諾を得る手間がなく、ファクタリング会社が売掛先の信用調査を行って、問題なければ契約に進むことができます

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングとは、利用者と売掛先・ファクタリング会社の3社間で取引を行う仕組みのことです。

2社間ファクタリングと違って、利用者は売掛先から前もって、売掛債権を譲渡する旨の承諾を受ける必要があります。

その上で利用者はファクタリング会社に売掛債権を売却し、ファクタリング会社から売掛金分の金額が振り込まれます。ここまでは2社間ファクタリングと同じですが、その先の流れが違います。

3社間ファクタリングの場合は、売掛債権の期日に、売掛先はファクタリング会社に売掛金を支払います。これによって、ファクタリング会社は利用者から貸し倒れを受けるリスクが減るので、利用者により安い手数料でサービスを提供することができます

ファクタリングの注意点

ファクタリングはとても便利なサービスですが、利用する際には注意すべきこともあります。まず、取引先との契約書をしっかりと交わすことが、とても重要です。

契約書内に「債権譲渡禁止」の条項があった場合は、ファクタリングが利用できない契約になっているため、ファクタリングを希望する場合はその会社とは契約しないようにしましょう。

ファクタリング会社への支払いが全額一括送金の契約になっているかどうかも、確認する必要があります。ファクタリング会社への支払いは一括送金のみなので、分割で利用することはできません。

尚、支払期日を過ぎて回収できていない不良債権については、ファクタリングの対象外となります。

あなたに合ったファクタリングを活用しましょう

ファクタリングの意味や他の融資との違い、メリット&デメリットなどをご紹介しました。ファクタリングは企業や個人事業主の方々が、安心してご利用いただけるサービスです。会社の資金繰りにお困りの方は、ぜひファクタリングの活用をご検討ください。

ファクタリングをご利用になる際は、まず本サイトの一括見積にお申込みいただきますと、実際にご利用いただく際のシミュレーションをお伝えすることができます。その上で、あなたに合ったファクタリングを活用することをおすすめします。

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