ファクタリング手数料の相場は?手数料を安く抑える方法や基準について完全解説

2023年02月16日

売掛債権(売掛金)を活用し資産調達を行うファクタリング。現金化する際には手数料が必要となりますが、取引内容によって金額が異なります。債権額から差し引かれるファクタリングの手数料は、どのようにして決まるのでしょうか。できる限り手数料を安く抑えるためのポイントについて、受け取る金額にも大きく影響する手数料の内訳とともに詳しく解説します。

目次

ファクタリングにかかる手数料の相場

ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があります。利用者とファクタリング業者の2者で契約するのが2社間ファクタリングとなります。

一方の3社間ファクタリングでは、ファクタリング業者と利用者だけでなく、売掛先へも通知し、承諾を得る必要があります。2社間ファクタリングの場合、売掛先に取引を知らせることなく行えます。両者の違いについては【こちらのページ】でより詳しく説明していますので、ご覧ください。

2社間ファクタリングでは、スピーディに資金調達ができるメリットがあります。ただ回収不能になるリスクから、3社間ファクタリングよりも手数料が高くなりますどちらのファクタリングを選択するかによって、手数料も異なることを頭に入れておきましょう。

2社間ファクタリング 3社間ファクタリング
手数料 10%~30% 1%~10%
通知・承諾 不要 必要
入金スピード 即日~3日 1週間程度
債権譲渡登記 原則必要 不要
メリット 入金までのスピード
取引先に周知されない
2社間と比較して手数料が安い
デメリット 3社間と比較して手数料が高い 通知又は承諾が必須

2社間ファクタリングにかかる手数料の相場

2社間ファクタリングで支払う手数料は、10~30%がおおよその相場となっています。後に紹介する3社間ファクタリングより手数料は高く設定されています。利用者とファクタリング業者の2者間での契約のため、業者側にとっては回収リスクがあるからです。

3社間ファクタリングの場合、業者は売掛先から直接、資金の回収ができます。つまり回収不能リスクを軽減できる利点があるのです。2社間ファクタリングでは回収できない可能性が生じるため、手数料も高めになってしまいます。

3社間ファクタリングにかかる手数料の相場

3社間ファクタリングの手数料相場は、1~10%です。2社間ファクタリングで支払う手数料よりも比較的リーズナブルに設定されています。2社間ファクタリングとは異なり、売掛先を通じてファクタリング業者へ直接の支払いが行われるからです。業者の立場に立てば、確実に売掛金を手にできることになります。売掛金が回収できる可能性の高い「信用力」の違いが両者の手数料の差に表れているのです。

ファクタリングの手数料が決まる要因とは?

ファクタリングの手数料を決める要因として「売掛先の信頼度」と「売掛金の金額」があります。手数料の金額に大きく影響する2つの項目について詳しく説明していきます。

売掛先の信頼度

ファクタリング業者が重視するのは、確実に資金を回収できるかどうかです。売掛債権を手にできなければ、ファクタリング業者は大きなダメージを負うことになります。債権を確実に回収するためにさまざまなリスクヘッジを行います。その1つが対象の売掛先が信用に値するかどうかをチェックする与信調査(信用調査)の実施です。

調査の結果、信頼に値する売掛先だと判断できれば、手数料は低くなります。逆に信頼できない売掛先だと見なされれば、手数料も高く設定されることになります。

売掛金の金額

ファクタリングでは、契約金額にかかわらず同様の手間やコストが生じます。ですから対象となる売掛債権の額面が大きければ大きいほど、ファクタリング業者の利益につながります。金額が大きい案件のほうが、効率的に収益が得られるからです。競合他社との差を付ける意味でも、手数料を低く抑える可能性があるのです。

ただし、売掛金の金額より、上記に述べた売掛先の信頼度が重視される傾向にあります。売掛金が高額であっても、信頼度が低ければ手数料を抑えるのは難しくなるでしょう。

ファクタリングにかかる手数料の内訳

ファクタリングに必要な手数料について、具体的な内訳は次の費用で構成されています。

売掛債権の場合、額面すべてを買い取るわけではありません。融資の場合の担保評価額のような形で、額面の75~90%の比率をかけた金額を買い取ることになります。この買い取る比率を「掛け目」といいます。掛け目の比率は回収リスクにより変わり、リスクが低ければ比率が大きく、高リスクでは低い掛け目となります。掛け目は保証の意味もあります。売掛債権を回収後、掛け目で減額減額があった場合は利用者に返されます。

売掛債権の売却を行う際、債権の譲渡に関する法的根拠として債権譲渡登記を行うケースがあります。その際は登記申請に関する登録免許税などの費用が生じます。また契約の際には印紙も必要ですので印紙代も含まれます。買取手数料とはファクタリングにかかる事務手数料です。この他、振込手数料、出張対応などがあった場合は交通費も必要になる可能性があります。

ファクタリングにかかる手数料を安くする方法

ファクタリングは、その方法や売掛先の信頼度、売掛金額によって手数料が異なります。より多くの資金を調達するためには、手数料を安くすることが大切です。ファクタリングにかかる手数料をさらに安くする方法として、3つの方法をご紹介します。特に重要なポイントは「信頼性」「信頼関係」です。加えて相見積もりで比較するのもおすすめです。

①売掛先の信頼性を示す証拠を用意する

【ファクタリングの手数料が決まる要因】でもお伝えした通り、ファクタリング業者が重視するのは売掛債権を確実に回収することです。回収リスクを軽減する決め手の1つが売掛先の信頼性です。まずは過去の請求書や入金履歴、取引実績に関する書類など、売掛先が信用に値する会社であることを示す書類を用意しましょう。提示した書類で売掛先の信頼度がアップすれば、手数料を安くできる可能性も高くなります。

②ファクタリング業者との信頼関係を築く

ファクタリングは債権ではあるものの、保証人や担保は求められません。ファクタリングを扱う業者独自の審査基準に則り、手数料も変化します。だからこそ利用者自身、また売掛先の信頼性を示すなどの努力次第で担当者の心証にいい影響を与えることもできるのです。ファクタリング業者の担当者と密なコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが手数料を安くおさえるための近道になり得るでしょう。

③複数の業者で相見積もりをする

ファクタリング業者によって、利用手数料にばらつきがあります。ファクタリング審査に各社独自の基準を設けており、場合によっては売掛金額そのものを限定している業者も存在します。一律でないからこそ、複数の業者を比較する必要があります。メリットデメリットを含めて納得できる業者を選ぶことが重要ですファクタリング会社の相見積もりをし、手数料やサービスの内容を比較することを推奨します

に済むのは、ファクタリングの大きなメリットといえます。

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ファクタリングは売掛債権を利用し、迅速に資金調達を行える方法です。「2社間」「3者間」などファクタリングの種類や方法、業者によって手数料に差があります。手数料を安くし、より多くの金額を受け取るためにはまずは業者の比較、相見積もりすることが一番です。手数料面のメリットなど、自分に合ったファクタリング業者を選べる安心の「一括ファクタリング」をおすすめします。
一括見積のメリットについては【こちらのページ】で詳細をご覧いただけます!